■設計趣旨 山形県初の併設型中高一貫校が東根市に建設されました。商業・業務施設の集積著しい東根市中央地区の一画に敷地があります。敷地東側にグラウンドを配し、コの字型の平面計画となる2棟の校舎棟と体育館棟が西側の商業街区に面しています。そこにプロムナード・中庭・駐車場などのオープンスペースを介在させ、周辺への視覚的圧迫感を軽減できるようにしました。外装の一部には木製ルーバーを施し、自然の風合いを併せ持つ落ち着きと品格ある外観です。内部では明快な動線の設定を重視し、中・高6学年の教室群と特別教室群・管理系諸室群などのクラスターが多層的に重なり、内装には県産木材を多用し、ぬくもりある落ち着いた学習環境づくりの実現を図っています。さらに教室棟と体育館棟をつなぐ交流スペースでは中・高の生徒が交わり、活気と賑わい溢れる場になることが期待されます。 |